鳩山由紀夫前首相は28日午前、国会内で開いた自身のグループ「政権公約を実現する会」の会合で、任期限りで引退せずに議員として活動していく考えを示した。 そのうえで「皆さんがこれからの日本を築いていく原動力であるので、私を使っていただいて共にしばらくの間、努力をしていきたい」と理解を求めた。 鳩山氏は、6月の首相辞任の際に衆院議員の任期限りで政界を引退すると表明していたが、7月に「地元などから、続投の要望もある」として事実上、撤回した。今月に入ってからも「国難の時に私だけ、 『はい、さようなら』というわけにはいかない」と述べた。
インド西部のアラビア海に面したカンバート湾沿岸で、アリやハチ、ハエ、クモなどが入った5200万~5000万年前のこ琥珀を発見したと、28日ドイツ・ボン大などの研究チームが、米科学アカデミー紀要電子版に発表した。 琥珀は樹脂が固まったもので、現在、東南アジアの熱帯雨林に多いフタバガキ類の樹脂とみられる。アジア熱帯雨林の最古の証拠という。また、含まれるアリやハチなどを分析すると、欧州やオーストラリア、南米などに生息したものと近類とみられ、インドの生態系の独自性があまり高くなかったことも明らかになった。 発見された琥珀は約150キログラムもあり、含まれるアリなどの節足動物は約100種の計約700匹に上った。化石より保存状態が良く、植物の小さな花や葉、花粉なども見つかった。当時の気候はかなり温暖だったため、このような状態で発見されたと考えられる。
大邱安心中学校と日本の信州大教育学部付属長野中学校で27日、両校のピアノを光回線でつないで実施する音楽の合同授業が行われた。安心中学校からは1年生30人が出席し、プロジェクター越しに日本の中学生と対面した。 授業は、自動演奏機能付ピアノによる韓国初の遠隔音楽授業を実演しようと、ヤマハミュージックコリアが企画。インターネットがつながった環境でピアノを弾くと、光回線を介し、相手側でも同じ種類のピアノで同一の動きが再現される。 安心中学校ではこの日、韓国と日本の代表的な曲を発表・指導する授業と、両国ピアニストの演奏を聴く授業が2時間にわたり行われた。両校は、民謡「珍島アリラン」や「さくらさくら」をお互いに歌ったほか、芸能人や野球選手、学校生活などに関する話で交流を深めた。 授業に参加したパク・ソヨンさん(14)は、「日本の生徒と一緒の授業は不思議でおもしろかった。なかなかできない経験だったし、きょう会った生徒とペンパルになり、親しくなりたい」と感想を述べた。 同校側は、今回の授業で「近くても遠い」日本が「遠くない国」であることを生徒らが感じるいい時間だったと話した。 聯合ニュース
青森署は26日、東京都から青森市までタクシーに無賃乗車したとして、住所不定の無職少女(15)を詐欺容疑で逮捕した。 容疑は8月21日午後8時半ごろ、東京都大田区でタクシーに乗車。22日午前4時半ごろ、青森市内の路上で降りる際、料金28万3800円を払わず立ち去ったとされる。 同署の調べによると、少女は青森市内にある実家に帰るため乗車。運転手の男性(44)には「着いたら親類が払う」などと言って信用させていたという。
外交通商部の金宗フン(キム・ジョンフン)通商交渉本部長と米通商代表部(USTR)のカーク代表は26、27の両日、米サンフランシスコで会合を行い、韓米自由貿易協定(FTA)の争点を話し合ったが、合意には至らなかった。 金本部長は帰国前に記者らに対し、1回の会合で満足のいく結果は出ないと、会合の雰囲気を伝え、次回の会合で議論を続けていくことにしたと述べた。 聯合ニュース
ハノイで開かれている東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の会議に合わせ、開催が予定されていた日中韓の経済閣僚会合への出席を、中国が拒否したことが28日、判明した。理由は明らかにされていないが、中国にはレアアースの対日輸出が滞っている問題を取り上げられるのを避けたい意向があると予測される。これにより、同会合は中止される見通し。 日中韓の経済閣僚は、一連の会議に合わせて各国首脳とともにハノイを訪問。大畠章宏経済産業相や中国の陳徳銘商務相らが出席し、29日に3カ国の経済閣僚会合を開く予定であった。なお、同日の日中韓首脳会談は予定通り行われる予定だ。
28日、消費者庁は、人気玩具「アクアビーズアート」(エポック社)で、ビーズが児童の耳に詰まる事故が7件起きたとして、使用者や保護者に注意を呼び掛け、同社に予防対策の強化を要請した。 同庁などによると、2004年の発売以降、直径約5ミリのビーズが子供の耳に入り取れなくなったという相談が全国で7件寄せられた。いずれも病院などでないと取り出せず、鼓膜に張り付き手術した例もあったという。いずれも4~8歳の児童だった。 この製品は、水にぬれるとくっつくビーズを並べて、絵柄を作って楽しむという商品。発売以降60シリーズ約500万セットが売れる大人気商品となっていた。
統一部のヒョン・インテク長官は28日、非核化に基づいた韓国政府の対北朝鮮政策には大規模な経済協力と包括的な対北朝鮮支援案が盛り込まれており、実に大胆な「包容政策」だと強調。 国会議員会館で行われた「統一税法制定の公聴会」の祝辞で述べたもの。韓国と北朝鮮は非核化を通じ、平和を構築することができ、北朝鮮は経済再生の契機を得られると指摘。北朝鮮は核の代わりに経済発展を選択し、対外開放を通じ国際社会と共存するよう提案した。 また、非核化プロセスが本格的に加速化すれば、北朝鮮社会のインフラ建設と経済再生の努力が始まり、そうなれば北朝鮮に対する国際投資が増加することになり、結局は統一費用の軽減と韓国国民の負担減少につながると説明した。 玄長官は、北朝鮮に非核化を求めるのは圧迫を加えるためではないと強調した上で、李明博(イ・ミョンバク)大統領が提示した平和・経済・民族共同体を骨子とする3段階の南北統一案の一つ、平和共同体の構築に向け北朝鮮を支援するためのものだと話した。 国と民族の正常化を通じたアイデンティティーの回復と国民的自信がもたらす便益がマイナス要因をはるかに大きいため、統一費用の負担に十分に耐えることができるとの考えを示した。 聯合ニュース
NTTドコモは28日、スマートフォンの新機種として「GALAXY(ギャラクシー)S」(韓国サムスン電子製)を発売した。東京・有楽町のビックカメラで行われた発売記念セレモニーには、同社の山田隆持社長やドコモのCMにも出演している堀北真希さんらが登場し、端末を魅力的にアピールした。 ギャラクシーSは、すでに米韓など世界約90カ国で500万台以上を販売した実績を持つ高性能機だ。米グーグルの基本ソフト「Android(アンドロイド)」を搭載し、鮮やかな色を表示できる次世代型の有機ELディスプレーを採用している。 国内のでは、ソフトバンクモバイルが販売権を持つ米アップル製の「iPhone」がスマートフォン市場で独り勝ちの状態だが、山田社長は記者団に「ギャラクシーSはアイフォーンに競合できる」と力強く話した。
全羅北道・全州のマッコリ(伝統の濁り酒)がカナダで生産され、北米で販売される。全州市は28日、マッコリ醸造メーカーの全州酒造、カナダで韓国人が運営するヨンリ貿易とともに、全州マッコリのカナダ現地工場設立協約式を行った。 両社は早期に株式会社を設立し、20億ウォン(約1億4500万円)余りを投じトロント近郊に生マッコリ生産工場を建設する。年産約5000トンで、来年3月に着工し、9月から稼動する計画だ。生産したマッコリはカナダや米国、メキシコなどで販売する。 全州酒造は、北米地域には430万人のアジア系、韓国人が暮らしている上、マッコリブームも続いていることから、市場性は十分だと説明。定着に成功すれば、韓国の酒と文化のアピールにも大きく役立つものと期待を示した。 聯合ニュース
日本映画化の巨匠、故・黒沢明監督が手がけたとされる作品の脚本3本が、新たに確認された。 これまで明らかにされていなかった、書き下ろしのラジオドラマ台本や、出演俳優が決まりながら製作中止となってしまった作品の準備稿など、黒沢作品製作の裏側を知る貴重な資料だ。 今回確認された3本のひとつ、「陽気な工場」は、1942年8月15日に放送されたNHKのラジオドラマの台本。早稲田大学坪内博士記念演劇博物館に所蔵されていたが、黒沢研究で言及されたことがなく、存在すらほとんど知られていなかった。戦時下に入った工場の吹奏楽団をユーモラスに描く戦意高揚の物語で、楽団の描写は、映画「一番美しく」(1944年)の女子工員の鼓笛隊に通じるものがある。
中小企業の輸出販路を開拓し、在外同胞経済人と国内業者の相互発展に向けたグローバルネットワークの構築を目指す「第15回世界韓人経済人大会」が3日間の日程を終え、27日に閉幕した。 世界海外韓人貿易協会(ワールドOKTA)と京畿道、聯合ニュースが共同主催したことしの大会は京畿道・水原で開かれ、韓国では最大規模の中小企業商品博覧会「大韓民国優秀商品博覧会(GーFAIR)」と同時開催された。 中小企業800社余りと貿易業に従事する約750人の在外同胞が参加。同大会では過去最大規模となる輸出商談会が行われ、当初目標の2億4000万ドル(約195億8640万円)を上回る成果を収めた。 また、グローバル市場での新しいマーケティング手法の開発を模索する国際通商戦略研究院フォーラム、若い世代の雇用を促進する海外インターンシップ説明会、京畿道投資環境説明会など、さまざまなプログラムが企画された。 ワールドOKTAの高錫化(コ・ソクファ)社長は閉幕式の演説で、大会が成功裏に終わったことを評価し、「韓国の企業家は競争力の高い製品で、在外同胞の企業家は豊かな経験を活用した輸出戦略で互いに協力し、今回の大会で構築されたネットワークを持続的に維持・発展してほしい」と呼びかけた。 聯合ニュースの朴ジョン讃(パク・ジョンチャン)社長は閉幕式後の夕食会であいさつし、「ことしの大会は20カ国・地域(G20)首脳会合を前
世界興行収入歴代最高記録を持つ、ジェームズ・キャメロン監督のSF大作「アバター」の次回、次々回作の制作・配給が27日、決定した。 配給元の20世紀フォックスと同監督が契約に合意。2014年、15年の各12月公開が検討されている。 キャメロン監督は、「人類が惑星先住民の遺伝子を組み込んだ分身(アバター)をつくり、資源獲得をめぐって先住民と戦いを繰り広げた前作を上回る筋書きを約束する」と話し、3D映像に磨きをかけ「(次回作以降も)視覚、感性への訴求力は少しも後退しない」とアピールした。
グループ活動を休止している東方神起の所属事務所SMエンターテインメントは27日、専属契約をめぐり紛争中のメンバー、ジェジュン(ヒーロー)、ユチョン(ミッキー)、ジュンス(シア)が結成したユニット「JYJ」のアルバム「The Beginning」の発売禁止仮処分申請を取り下げたと明らかにした。 同社はソウル地方裁判所に8日、仮処分を申し立てたが、14日からアルバムが販売され、仮処分の実益がないことから、先ごろ申請を取り下げたと説明した。ただ、専属契約をめぐる訴訟は引き続き進める方針だ。 SMエンタは、「専属契約に関する本案判決が確定していない状況で、3人が二重に専属契約を締結したことは、昨年10月に下された仮処分決定の趣旨に反する」と主張していた。 12日にアルバム発売記念のショーケースを開いたJYJは、来月27~28日、ソウル・蚕室のオリンピックメーンスタジアムでコンサートを開催する。 聯合ニュース
28日、大手コンビニエンスストアのローソンは、音楽ソフト販売のHMVジャパンの全株式を取得し、買収すると事がわかった。CDやDVDなどの音楽・映像商品について店舗販売、インターネット通販の両面で強みを持つHMVをグループ化することで、エンターテインメント事業を強化するのが狙い。買収額は18億円とみられている。 28日に株式譲渡契約を締結、HMVジャパンの実質的な親会社である大和証券SMBCプリンシパル・インベストメンツから12月1日に全株式を取得する。 ローソンは現在、ネットや店頭の端末機「Loppi」でコンサートやイベントのチケット販売などを手がけているが、HMVを買収することで音楽・映像ソフト事業をさらに強化していくと見られる。 HMVジャパンは、2010年4月期に46億円の最終損失を計上。音楽ソフト市場の縮小などを背景に経営不振が続き、4月末までに全国で57あった店舗数を37に縮小し、採算改善を目指していた。 HMVジャパンの買収をめぐっては、ソフトレンタル店「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が今年に入って名乗りを上げたが、条件面で折り合いが付かず、まとまらなかった経緯がある。ローソンは6月に大和証券SMBC側から買収の打診を受け、検討していた。