香港メディア鳳凰網は23日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)氏が同国軍隊の改編を行なったとする韓国・中央日報の報道を紹介、「後継者確定1周年」に向けてイメージ定着が進んでいると伝えた。
中央日報は22日、北朝鮮の次期指導者で朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長の金正恩氏が、金正日(キム・ジョンイル)主席の監督の下で軍部の改編を進めており、すでに作戦実行面で実質的な指揮権を持ったと伝えた。全ての指揮官について、正恩氏に忠誠心のある30-40歳の軍官に交替させたという。
また、1000万人の青年の労働党入党を目標に掲げるなど、党内での動きも活発になっているようだが、一方で失政によるダメージを恐れて、経済や外交分野にはまだ一定の距離を置いているとの分析もある。
鳳凰網は、正恩氏の後継者確定1周年にあたる9月28日を目指して、政府メディアによるイメージづくりが着々と進んでいるとした。
また、韓国メディアの予測として「1周年記念日」には各レベル行政府や工場、民家では金日成(キム・イルソン)氏、正日氏の肖像に加えて正恩氏の肖像も掲げられるほか、正恩氏を賞賛し宣伝する内容の教科書も発行準備を進めていることを伝えた。