北朝鮮が権力継承時に新たな挑発に出る恐れが出た。
時事通信によれば、27日(現地時間)米太平洋軍のウィラード司令官は、ワシントン市内で行った記者会見で、北朝鮮が金正日総書記の権力継承時に新たな挑発に出る恐れがあるとして、「(継承の引き金となる)金総書記の健康状態に注意を払わなければならない」と述べた。
同司令官は、北朝鮮では過去の権力継承の際、新指導者が軍との信頼関係を構築しようとして、挑発行為を行ったと指摘。昨年の韓国の哨戒艦事件や延坪島砲撃事件も、権力継承が要因だったと分析した。
さらに、新たな挑発行為に金総書記の後継者とされる三男正恩氏が何らかの形で関与する可能性があるとして弾道ミサイル発射や核実験を警戒。「昨年の2回の挑発を受け、韓国国民はさらなる挑発を決して許容しない態度に変わった。将来、挑発行為が起きた場合の対応について韓国政府と協議している」と述べ、北朝鮮をけん制した。
一方、12~16日、インドネシアのメガワティ前大統領ら代表団がこのほど北朝鮮を訪問し、金正日(キム・ジョンイル)総書記と会談する予定だったが、金総書記の健康状態が良くないという理由で会えなかった。
代表団関係者によると、メガワティ前大統領は金総書記に会う予定で贈答品まで準備していたが、金総書記の体調が良くないという理由で会えなかった。
金総書記の詳細な健康状態については説明がなかったという。時事通信は予定された会談がこうした形で取り消しになるのは異例なことだと説明した。インドネシア代表団は北朝鮮訪問中に崔泰福(チェ・テボク)朝鮮労働党書記と金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長と会見した。
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