韓国政府が北朝鮮に対する人道的支援の再開を承認したことが8日、分かった。対北朝鮮人道支援は昨年の韓国海軍哨戒艦沈没事件を受けて中断していた。 政府当局者によると、韓国政府は8日、2009年に世界保健機関(WHO)に支援した1312万ドル(10億2400万円)のうち凍結していた694万ドルの執行を承認したという。WHOは医薬品や医療設備の改善支援事業として2006年から5年間にわたる事業計画を実施。ただ、韓国の多額の支援については、韓国側の要請で執行できなかった。 WHOは今年8月に韓国政府に執行を要請。10月末には予算執行に対するモニタリング計画を提出し、人道的支援の再開を促していた。 今回のWHOへの支援再開で、韓国政府の国際機構を通じた人道支援再開に関する協議が本格化しそうだ。 李明博(イ・ミョンバク)政権は南北関係を管轄する統一部の長官に柔軟な政策を取る柳佑益(リュ・ウイク)氏を起用するなど、支援再開を模索してきた。柳長官は訪米中の5日、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長と会談し、「国連を通じた対北朝鮮人道支援を積極的に検討する」と約束していた。 韓国政府は今後、WHOへの追加支援のほか国連児童基金(ユニセフ)や国際ワクチン研究所(IVI)を通じた支援を再開する方針だ。哨戒艦沈没事件後、民間の支援団体主導だった人道的支援に政府が加わることになる。
ロシアで最も高い権威を持つ国策研究機関「世界経済国際関係研究所(IMEMO)」は、最近発表した報告書「2030年戦略的な世界の展望」で、将来の北朝鮮政権の崩壊と韓国主導の統一を予測、それがロシアの国益に合致するという結論を下したと、4日韓国紙・朝鮮日報が報じた。 IMEMOの報告書では 「(北の)崩壊の傾向が加速している。この報告書が考える時期(2011~2030年)の後半は朝鮮半島が統一に至っていなくとも、統一プロセスの実質的な段階に入っていると考えられ、北朝鮮は現在のような形で存在していない。金正日の権力委譲が北の崩壊を促進させるるだろう。 2012~2020年の間に行われる権力委譲は、権力実力者らの方向性の喪失につながり、海外にコネがある官僚集団と、そうではない軍・安保部門の間で主導権争いが繰り広げられるだろう」 と将来を展望したとしている。 また、北朝鮮で混乱が加重される中で、2020年代になると、北朝鮮が韓国の制御下に入り、国際社会の監視の下で北朝鮮に臨時政府が建てられ、北朝鮮軍の武装解除と経済の現代化作業が本格化すると、報告書は予測したとし、 経済については 「北朝鮮経済が徐々に韓国経済に吸収されるだろう。ロシア企業や政府が朝鮮半島の大規模な交通・エネルギー産業プロジェクトに参加するための有利な条件が造成される。燃料、木材、金属、石油化学製品などのロシアの伝統的な輸出品
オリックス・バファローズの李承ヨプ(イ・スンヨプ)内野手(35)が8年間にわたり在籍した日本球界を去り、4日に帰国した。韓国球界への復帰を希望している。 李は10月中旬、球団に退団を申し入れ、了承された。昨年12月、オリックスと2年契約を結んだが、外国人選手として結果を残せなかったことに責任を取る形となった。 李は古巣のサムスン・ライオンズへの復帰が有力視される。ほかの球団が李を獲得するためには、フリーエージレント(FA)補償規定により、年俸以外に補償金としてサムスンに最大28億3500万ウォン(約2億円)を支給しなければならない。 サムスンのリュ・ジュンイル監督は李承ヨプを入れた来季のラインアップをすでに構想中だ。リュ監督は「李が練習する姿を見るだけでも、後輩には役に立つ。李が加わると、左打線が強くなる」と期待を示した。韓国球団との入団契約は来月1日から可能だ。 李は2003年にアジア最多となる56本塁打を記録。2004年に千葉ロッテに入団し、日本球界に進出した。30本塁打・100打点を期待したが、投手の攻略に失敗し、打率2割4分、14本塁打にとどまった。2005年には打率2割6分、30本塁打をマークしたほか、日本シリーズでは阪神タイガーズを相手に3本塁打を放ち、31年ぶりの日本シリーズ優勝に貢献した。 2006年には読売ジャイアンツに移籍。打率3割2分3厘、41本塁打
韓国と米国は北朝鮮が核兵器で韓国を脅かす危機的な状況に政治・軍事的に対応するための拡張抑制手段運用演習を8、9の両日、米国で初めて実施する。 演習には韓国国防部の林官彬(イム・グァンビン)国防政策室長、米国防総省のマイケル・シファー東アジア副次官補ら両国の国防・外交関係者が参加する。 国防部関係者によると、演習では北朝鮮の核兵器による危機的な状況での対応策や韓米間の意思決定のプロセスなどについて理解を深める。両国は北朝鮮の核により発生する可能性のある2~3つのシナリオを想定し、政治・軍事的な対応策を講じる予定だ。 今後、同演習を2~3回実施し、北朝鮮の核兵器に対応した具体的な方法を取り入れた戦略をまとめる。北朝鮮の核に対応する手段としては、米国の「核の傘」、従来型兵器、弾道ミサイル防衛(MD)などが検討されている。 同関係者は「韓米は今回の演習を通じ、情報共有の強化とともに、北朝鮮核危機への対応策に関する共通の理解を高めるだろう」と述べた。その上で、北朝鮮の核や大量破壊兵器の脅威に対する韓米同盟の強化に期待を示した。 北朝鮮は韓米が北朝鮮を抑制する戦略を共同開発するなど、軍事同盟を強化していることについて3日、「戦争に火をつけようとする危険な挑発行為」だと非難した。
韓国と欧州連合(EU)間の自由貿易協定(FTA)が発効して以来、韓国の対EU輸出は5.5%減少し、輸入は22.0%増え、貿易収支が大幅に悪化したことが分かった。 関税庁が3日に公表した資料によると、韓・EU間FTAが7月に発効して以来10月までの4カ月間、韓国の対EU輸出は168億8000万ドル(約1兆3200億円)、輸入は158億1000万ドルで、10億7000万ドルの黒字を記録した。 黒字規模は前年同期比に比べ、4分の1水準に落ち込んだ。関税庁は船舶輸出が減少した上、航空機輸入が大幅に増えたことが原因とし、一時的な現象と説明した。 一方、FTAを通じて関税減免を受ける自動車や、自動車部品、石油製品などは輸出が大幅に増加するなど、202品目のうち137品目の輸出が増加。FTA効果が幅広く波及していると評価された。
KT(旧韓国通信)が自社が運営する総合コンテンツ市場「オーレマーケット」(market.olleh.com)で、日本で人気のアプリケーション9件を供給する。 KTは31日、オーレマーケットに日本NTTドコモのアプリに会える「日本プレミアムマーケット」を‘ショップ・イン・ショップ’形態でオープンすると明らかにした。 NTTドコモは国内の顧客のための特化コンテンツなど、年内に20件以上のアプリをオーレマーケットを通して供給する予定。 日本プレミアムマーケットはオーレマーケットのカテゴリーの一つのメニューとして入り、「サイレントヒル」など日本有名ゲームやユーティリティアプリなど9件をオープンと同時に供給する。 オープンを記念して11月の1カ月間は無料ダウンロードプロモーションを行う予定だ。 今回の日本アプリ入店は韓日中アプリマーケット交流プロジェクト「オアシス(OASIS=One Asia Super Inter Store)」によるもので、オーレマーケットは7、8月に日本NTTドコモと中国チャイナモバイルのアプリマーケットに入店、およそ3カ月間で累積ダウンロード300万件に達した。
韓国放送通信委員会の国立電波研究院は31日、東京で24~28日に開かれた韓日衛星網調整会議を受け、韓国の通信衛星ムグンファ3号の放送、通信サービスを日本に向け拡大していくと明らかにした。 国立電波研究院は会議で、両国の衛星を安定的に運営するため、周波数の干渉問題などの解決策を協議した。 ムグンファ3号は近接する日本の衛星との干渉問題が解決したことで、韓国に衛星放送や通信サービスを安定的に提供できるだけでなく、日本にも韓国の放送・通信サービスを直接提供することが可能になった。 また、来年初めに打ち上げ予定の多目的実用衛星アリラン3号が日本の衛星と電波干渉を引き起こす可能性を事前に解決し、安定的な運営基盤を確保した。 会議には国立電波研究院をはじめ、合同参謀本部、韓国電子通信研究院(ETRI)、韓国航空宇宙研究院、KT、SKテレコムなどが出席した。
統計庁は1日、10月の消費者物価が前年同月比3.9%上昇したと発表した。消費者物価が前年同月比で3%台に下がったのは昨年12月(3.5%)以来となる。前月比では0.2%下落し、11カ月ぶりにマイナスに転じた。 エネルギーと食品を除いたコア物価は前年同月比3.7%上昇したが、前月比では0.2%下落した。 食料品など生活物価指数は前年同月比3.2%上昇した。前月比では0.2%下落。生鮮食品指数は前年同月比14.0%、前月比6.6%、それぞれ下落した。 部門別では、農畜産物が前年同月より1.7%下がった。工業製品は、石油類の高騰などで同7.6%上昇した。サービス部門は同3.0%上昇。 農水産物の主要品目別では、粉トウガラシ(101.0%)の上昇幅が最も大きかった。大豆(41.4%)、コメ(17.7%)、タチウオ(17.5%)、豚肉(12.0%)なども上昇。ハクサイ(マイナス65.4%)、ダイコン(マイナス62.5%)、ネギ(マイナス62.3%)、ニンニク(マイナス18.3%)、国産牛肉(マイナス12.4%)などは下落した。
韓国の李明博大統領は30日、ウォール・ストリート・ジャーナルとのインタビューで、北朝鮮が核計画をやめれば、同国との平和的経済共同開発を行うとの原則を維持すると言明した。 大統領は「政治的動機から北朝鮮問題にアプローチする考えはない」、「われわれは北朝鮮が核計画での野望を捨てるなら、同国との経済協力を受け入れる」と述べた。 韓国の島が昨年砲撃され、また、同国の哨戒艦艇が撃沈されて50人が死亡した事件が起きたあと、李明博政権は北朝鮮への支援を停止するとともに、ほとんどの関係を断った。 しかし、政府メンバーが北朝鮮への「柔軟な」アプローチを口にし始め、いくつかの支援はここ数週間の間に再開された。大統領の任期(5年)があと1年をとなる中で、韓国では北朝鮮に譲歩し、金正日総書記との首脳会談もあるのではないかとの思惑も浮上している。盧泰愚前大統領は2007年に、退任の4カ月前に首脳会談を行った。ただ、見るべき成果はほとんどなかった。 穏やかな話しぶりの李大統領は、北朝鮮への一貫したアプローチが必要だとし、朝鮮半島に平和をもたらすために平壌が「戦略的決定」をするよう要求した。 先週韓国を訪れたパネッタ米国防長官は、韓国の共同防衛への約束を再確認して同国を勇気づけた。米国の当局者らは、北朝鮮が核兵器計画中止に向けた具体的措置を取る用意があるとは思えないとしている。計画の中止は6カ国協議再
北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は28日の論評で、26日に投開票されたソウル市長選で野党統一候補の朴元淳氏(パク・ウォンスン)氏=無所属=が当選したことについて、「南朝鮮(韓国)人民の気概を示したもう一つの市民革命」と評価した。 また、民主改革勢力が与党ハンナラ党候補を圧倒的に抑えソウル市長に当選したとし、南北関係を破局に追い込んだ現政権に対する民心の厳格な審判だったと指摘。新政治、新社会、南北関係改善と統一を願う南朝鮮(韓国)人民の真の選択だと主張した。 一方、市長、区長、郡守を選ぶ補欠選挙でも民主陣営が優勢だったと、事実と異なる内容も報じた。基礎団体首長を選ぶ11選挙区ではハンナラ党候補8人が全員当選している。 これに先だち、朝鮮中央通信も27日、朴氏が当選したことを報じ、「南朝鮮の保守勢力に対する民心の厳しい審判」とした。
世界経済の先行き不安が強まっているが、今年好調だった現代自・起亜自動車の業績は来年はさらに上向くとの分析が出ている。 現代自と起亜自は先週、7~9月期の連結決算をそれぞれ発表した。現代自の同期の売上高は前年同期比14.5%増の18兆9540億ウォン(1兆3017億円)、営業利益は18.9%増の1兆9948億ウォン、当期純利益は20.7%増の1兆9183億ウォン。起亜自は売上高が前年同期比14.9%増の9兆9900億ウォン、営業利益が21.9%増の8276億ウォン、当期純利益は8.0%減の6479億ウォンだった。 業績発表の場で、現代自と起亜自は今年の売り上げ台数目標にしている400万台と250万台(計650万台)を問題なくクリアできると明らかにした。 ただ、来年の販売見通しについては具体的な言及を避けた。景気停滞に加え、日本や米国メーカーが攻撃的なマーケティングで巻き返しを図ってくることが予想されるからだ。 これに対し、韓国国内の自動車専門家やアナリストらの多くは来年の販売が今年よりも増えると予想。一部では、2桁%の成長も可能との意見も出ている。 韓国投資証券のアナリストは来年の現代自と起亜自の販売台数をそれぞれ438万台、279万台と予想。グループ全体の販売台数については「720万台の突破も可能」とした。これは今年の販売よりも10%以上多い数字だ。 同アナリストは成
出光興産(東京都千代田区)はこのほど、100%の有機EL材料製造子会社を韓国に設立すると発表した。 新会社名は、出光電子材料韓国。資本金は300億ウォン(約21億円)を予定。出光は、2007年に御前崎市(静岡県)に自社製造工場を完工させ、有機EL材料の開発から製造、販売を一貫して行える体制を構築した。しかし今後、ディスプレーや照明用など関連市場がさらに拡大すると見込み、製造能力の増強や拠点の複数化などによる供給体制の強化が必要だと判断した。 現在、製造工場の建設用地選定を進めており、来年度中の完工を目指す。工場の敷地面積や年産規模、売り上げ目標は未定。 同社関係者はNNAの取材に対し、「販売窓口は日本に変わりないが、より顧客に近いところで生産することで、顧客のニーズに対応しながら迅速な供給を目指したい」と話した。 将来的には、韓国国内以外にも、日本や台湾、欧州などへの供給機能を強化していく予定だ。
今年8月の韓国プロ野球新人ドラフトでLGに指名された信一(シンイル)高校の宋相勲(ソン・サンフン、18)が、日本プロ野球の中日ドラゴンズに入団することになった。 中日が27日に開かれた日本プロ野球新人ドラフトで6位に宋相勲を指名したと、現地メディアが伝えた。 日本メディアは宋相勲に対し、190センチ・93キロと体が大きく、ストレート・カーブなど多様な球種を持ち、ストレートの球速が最高142キロ出る、と評価した。 宋相勲は中学卒業後、日本の福井工大福井に進学し、2年間留学した。 日本にいた当時はチームの4番打者を務め、投手としても活躍した。 福井で10年ぶりに大会最多打点記録に並び、地域大会でも何度か優勝、準優勝した。 5県大会で‘ベスト4’選手に選ばれたりもした。 昨年3月には韓国の信一高に編入して野球部で活躍、8月に新人ドラフト8位(全体75番目)でLGに指名されたが、海外進出を理由に契約を断った。 宋相勲は「細かくて巧みな日本の野球を学びたくて日本進出を選択することになった」とし「けがをせずチームに貢献できる選手になれるように頑張りたい。1軍入りを目指して、できるだけ早い時期に上がれるように努力する」と抱負を語った。 宋相勲の入団式は12月に行われる予定。
外国人観光客に「言葉の壁」なく秋田県内を観光してもらおうと、県観光課はこのほど、アンドロイド対応スマートフォン用の多言語ナビゲーションシステム「言の葉ナビ」の運用を始めた。英語、中国語、韓国語の3言語に対応する。全国で初めての試みという。 「言の葉ナビ」は秋田市提供のナビゲーションシステム「おもてナビ」に追加搭載する形で運用。起動して選択するとコールセンターに電話がつながり担当員が飲食店員や観光施設職員らの話を通訳したり、観光情報の提供、トラブルの相談などに応じる。「おもてナビ」に搭載することでコールセンターの存在が観光客に伝わりやすくなり、気軽に使ってもらえるのがメリット。 対応時間は基本的に午前10時~午後8時(無休)。12年3月までは通話料無料の予定(コールセンターに直接電話すると有料)。JR秋田駅内の秋田市観光案内所などでスマートフォンの無料貸し出しも行う。 今後は3カ国語のホームページを開設して観光情報と共に周知。インターネットで「言の葉ナビ」をダウンロードできるようにする。
東方神起や少女時代、SUPER JUNIORなど、大手芸能事務所SMエンタテインメントに所属するアーティストが米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで23日、合同ワールドツアー最終公演となる「SMTOWN LIVE WORLD TOUR in New York」を行い、K-POPの人気ぶりを見せつけた。 マディソン・スクエア・ガーデンではマイケル・ジャクソン、レディー・ガガら世界的なアーティストがライブを行ってきたが、アジア出身アーティストの公演が開催されたのは初めて。ライブには1万5000人のファンが駆けつけた。観客の約7割は西洋人だった。 SUPER JUNIORのイトゥクは「会場を埋め尽くしてくれたファンの皆さん、ありがとうございます。皆さんの愛がなかったらここニューヨークまで来られませんでした」とあいさつした。 新曲「The Boys」の英語バージョンを世界発売した少女時代は観客から大きな歓声を浴びた。リーダーのテヨンは「これからもK-POPを愛してください」と応援を呼び掛けた。 ライブに先立ち、ニューヨークのタイムスクエアでは公演をPRする映像が流され、高い関心を集めた。会場前には公演開始2時間前から数百人が集まり、少女時代やSHINee(シャイニー)のダンスを踊るファンもいた。