民主党の小沢一郎元代表が国を相手取り、自身に対する東京第5検察審査会の起訴議決の取り消しなどを求めた行政訴訟に絡み、強制起訴手続きを停止するよう訴えた申し立てについて、最高裁第1小法廷(白木勇裁判長)は25日付で、小沢氏側の抗告を棄却する決定を出した。小法廷は「起訴議決の適否を行政訴訟で争うことはできない」との初判断を示した。これにより、行政訴訟も却下される見通しとなった。 小沢氏側は、小沢氏からの借入金4億円の記載がないことを「犯罪事実」に追加した起訴議決は違法だと主張。審査会の議決は行政訴訟の対象とならないとした最高裁判例(66年)があったが、「09年5月に強制起訴制度が導入される前の判例で適用外だ」として提訴した。 同時に判決が出るまでの間、議決や検察官役の弁護士の指定の効力を停止するよう申し立てたが、東京地裁、東京高裁が申し立てを退けたため、特別抗告と許可抗告の手続きを取っていた。 決定で小法廷は「検察審査会の起訴議決や検察役弁護士の指定の適否は刑事裁判で判断されるべきだ」と指摘した。行政訴訟の第1回口頭弁論は来月21日に東京地裁で開かれるが、今回の決定は最高裁判例として地裁の判断に影響を与えることになる。 小沢氏の弁護団は「門前払いの判断で、裁判を受ける権利と司法の権威からみて誠に遺憾」とのコメントを出した。今後は強制起訴後の刑事裁判で起訴手続きが違法だと主張する
TBSは25日、北朝鮮による韓国砲撃を受け、29日夜に予定していた「大韓航空機爆破23年目の真実」と題する番組の放送を延期すると発表した。25日付けの産経新聞が報じた。 大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫元北朝鮮工作員へのインタビューと、その証言に基づいた再現ドラマを約2時間にわたり放送する予定だった。TBS宣伝部は「緊迫した朝鮮半島情勢を考慮した」としている。放送時期については未定。 kjtimes日本語ニュースチーム/news@kjtimes.com
政府は25日、李明博(イ・ミョンバク)大統領主宰で安保経済点検会議を開き、北朝鮮の韓国・延坪島への砲撃を受け交戦規則を全面的に補完することを決めた。 青瓦台(大統領府)の洪相杓(ホン・サンピョ)弘報(公報)首席秘書官が会見で伝えた。「既存の交戦規則が戦争拡大の防止を念頭に置いているため、(対応に)やや消極的な面があったとの評価が出ており、今後は北朝鮮の挑発に対応する発想自体を変えられる交戦規則を整えるべきだとの方向で意見をまとめた」と伝えた。 これと関連し、合同参謀本部は、交戦規則は単純なものではないため、慎重に見直しを進めるとした上で、「軍は交戦規則を積極的な概念に発展させていく」と説明した。 会議では、白リョン島や延坪島など北朝鮮に近い黄海5島の戦力を大幅に増強することも決まった。2006年に決定された5島の海兵隊の兵力削減計画を白紙化する。また、5島の住民の安全対策も総合的に点検し、改善していく。 あわせて、今後の民間団体による対北朝鮮支援可否は、世論や南北関係の状況などを考慮し、慎重に検討することにした。 聯合ニュース
大みそかのNHK第61回紅白歌合戦(午後7時30分開始)の出場歌手紅白計44組が24日、東京・渋谷の同局で発表された。出場組数は平成に入ってから過去最少で、91年から昨年まで連続出場していた歌手美川憲一(64)が落選した。今年の紅白では小林幸子との衣装対決は見られない。一方で、植村花菜(27)、西野カナ(21)、クミコ(56)、AAA、HYの5組が初出場を決めた。 美川は「釧路の夜」で、1968年の第19回紅白に初出場し、72年は「さそり座の女」がヒット、74年の第25回まで7年連続で出場した。 その後は目立ったヒット曲がなく、紅白からは遠ざかっていたが、91年の第42回紅白で17年ぶりにカムバックし、昨年まで19年連続(通算26回)出場していた。 美川と小林幸子の衣装対決は紅白の注目シーンの1つでもあった。NHKは「僕らの中で、衣装対決という言葉は近年、使っていなかった。最近の美川さんはレビューショーなどショーアップしたステージを工夫していた。現場のスタッフに衣装対決という言葉をずっと思いながら作っていたということはこの数年はなかった」と説明した。美川の不出場に小林はノーコメントだったが、小林は例年通りの豪華な衣装でのステージを考えているようだ。 この日、地方で仕事だった美川は、落選の報を聞き、所属レコード会社を通じてファクスで「今まで充分に派手に、自由に歌わせて頂い
24日の午後3時30分より、「第61回紅白歌合戦」出場歌手が公式発表されたが、期待されていた韓国歌手の出場はならなかった。 ことし日本の音楽市場を賑わせた「KARA」、「少女時代」、「BIG BANG」など、韓国グループの紅白歌合戦出場が「ほぼ確定」と報道されていた。K-POPファン誰しもが、韓国グループの紅白出場を待ちわびていたが、“まさかの”落選。 歴史ある紅白歌合戦への出場切符を手にすることはできなかったが、2010年の音楽界を席巻したK-POPグループの快進撃は、日本ファンの目にしっかりと焼きついたことだろう。 kjtimes日本語ニュースチーム/news@kjtimes.com
イ・ビョンホン(40)が来月1月からスタートする日本のドラマ「外交官・黒田康作」(フジテレビ系)に初出演することが24日明らかになった。 イ・ビョンホンの所属事務所BHエンターテイメントによると、「ドラマ『外交官・黒田康作』は、フジテレビで来年1月より放送予定」とし、「イ・ビョンホンが日本ドラマへ出演するのは今回が初めてで、フジテレビ側からオファーをいただき実現した」と説明した。 キャスティングをしたフジテレビ側は「グローバルなストーリー展開と事件の謎を解く鍵を握り、非常にインパクトを必要とする重要な役。世界を舞台に活躍し圧倒的な存在感のあるビョンホンさんしか演じられない」と起用理由を明かした。 『外交官・黒田康作』は、同名の映画が大ヒットを記録。 俳優、織田裕二(42)演じる主人公・黒田康作(外交官)の身の回りで起こる数々の事件を描いた作品だ。織田裕二、柴崎コウなど日本の人気俳優が主演することで話題を集めている同ドラマでは、映画には描かれなかった主人公の過去や人間味あふれる姿にもスポットがあてられるという。 イ・ビョンホンは、黒田康作の幼なじみである韓国系アメリカ人として第1話から出演。その後も準レギュラーとして出演する。 出演が決定したイ・ビョンホンは「これまで、日本ドラマの制作過程が韓国とどのように異なるのは興味があったが、実際に出演してみたところ、日本も韓国も(ド
国連合同エイズ計画(UNAIDS)は23日、2010年の年次報告を発表、世界のエイズウイルス(HIV)の新規感染者は、1999年の年間310万人から09年の260万人へと、10年で2割近く減少したことが明らかになった。 国連は、この減少について、世界のHIV感染者の3分の2が集中するサハラ砂漠以南のアフリカで予防対策が徐々に効果を上げてきたため、と分析している。 また、2009年のエイズに関連した死者は180万人で、最も多かった04年の210万から約14%減少。 2009年末時点でのHIV感染者総数は3330万人で、前年より50万人増えた。感染者数が増加する一方で、死者数が減少しているのは、治療や薬の普及によるものとみられる。
2010年11月20日、中国新聞社によると、米調査機関ピュー・リサーチ・センター(PRC)が18日に公表した調査報告書で米国人の39%が「結婚は時代遅れ」と考えていると指摘された。AP通信が伝えたところによれば、1978年に行われた調査では、この割合は28%だった。 米国勢調査局の9月の発表では、18歳以上の結婚率は過去最低の52%にまで下がっており、結婚への意欲が低下しているとするPRCの報告書を裏付けている。PRCの調査では、18歳以下の子供の29%が離婚など何らかの理由で片親しかいないか、結婚していない両親のもとで暮らしており、そうした割合は1960年と比べて5倍に増えている。 ジョンズ・ホプキンス大学の社会学者によると、国にとって国民の結婚は非常に重要だが、家庭や生活の在り方が変化したことで、結婚はかつてのように家庭生活の根幹を構成する要素ではなくなりつつある。特に若年層でそうした傾向が強いが、経済的な要素も結婚しない人が増える大きな要因になっていることが調査で明らかになっている。
福岡県警早良署は23日、福岡市早良区飯倉2、無職山田孝之容疑者(71)を恐喝未遂容疑で逮捕した。 発表によると、山田容疑者は11日午前8時頃、同市内の女子高校生が自宅マンションにとめていた自転車の前かごに「10万円を払わないと写真をばらまく」などと書いた脅迫文を入れ、金を脅し取ろうとした疑い。 2人に面識はなく、実際に写真があったのかは不明。山田容疑者は「自分ではない」と容疑を否認しているという。 山田容疑者は昨年6月にも、吉田宏・同市長に「家族共々殺してやる」などと書いた脅迫文を送ったとして、暴力行為処罰法違反(常習脅迫)容疑で逮捕された。
年末の風物詩である「年末ジャンボ宝くじ」が24日に全国一斉発売され、東京・中央区の西銀座チャンスセンターには発売開始となる午前8時30分の段階で約1000人が行列を作った。今年の当せん本数は昨年と比べると倍増しており、1等(2億円)が74本(74ユニットの場合、以下同)、2等(1億円)が370本。両方の本数を合わせると、444人の億万長者が誕生することになる。発売は12月24日までで、運命の抽選は12月31日に行われる。 1等、1等の前後賞(各5000万円)合わせて3億円が当たる年末ジャンボ宝くじ。西銀座チャンスセンター周辺には冷え込む早朝にもかかわらず多くの宝くじファンが列を作り、発売と同時に係員の誘導で窓口に歩みを進めた。都内在住の50代男性は「今年は家族でお金を出し合って270枚買いました。当たったら家を建て替えたいですね」と期待に胸をふくらませた。 また、同所で行われた発売開始イベントには先日、宝くじで100万円が当たったという女優でタレントの国生さゆり、「整いました!」のフレーズで流行語大賞にノミネートされたお笑いコンビのWコロンが登場し、同くじをアピールした。「年末ジャンボ宝くじ」の1枚の価格は300円。今年は2220億円(74ユニット、7億4000万枚)を発売する予定。
日本政府の男女共同参画会議(議長・仙谷官房長官)は22日、第3次男女共同参画基本計画(2011~15年度)案を公表した。 計画案では、選択的夫婦別姓の導入に向けた民法改正について、「引き続き検討を進める」と明記した。基本計画は12月に菅首相に提出される。 計画案では、政治・司法分野での女性参画の拡大を働きかけ、国政選挙の比例名簿などで女性候補者に一定割合を割り当てる「クオータ制」の検討を求めた。また、20年までに、指導的地位で女性が占める割合を30%程度に引き上げるという数値目標の対象として、衆院議員や検察官を新たに加えた。 岡崎少子化相は会議後の記者会見で、「男性にとっても、女性にとっても、生きやすく働きやすい社会を実現したい」と述べた。
日本政府は23日夜、北朝鮮が韓国西方沖の延坪島を砲撃したことを受け、首相官邸で関係閣僚会合を開き、対応を協議した。菅直人首相は(1)北朝鮮の今後の動向の情報収集に努める(2)米韓両国と緊密に連携する(3)国民の安全確保に努める―よう指示した。この後、記者会見した仙谷由人官房長官は北朝鮮の行為を「許し難い。強く非難する」と強調、韓国政府の立場を全面的に支持すると表明した。 仙谷長官は会見で「現時点で、国民生活に直ちに影響を及ぼす事態ではないと認識している」として、国民に冷静な対応を呼び掛けた。また、北朝鮮に対する追加の制裁措置を検討する考えを明らかにした。 北朝鮮による砲撃について、仙谷長官は「挑発行為」と指摘し、「偶発的な事件ではない」との見方を示した。北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議に関しては、「北朝鮮がベクトルを逆向きにしている」と述べ、協議開催は困難との認識を示した。さらに、事態の推移を見た上で、首相が李明博韓国大統領と電話で会談することも検討する方針を示した。 これに先立ち、首相は官邸に仙谷長官や伊藤哲朗内閣危機管理監らを集め、「不測の事態」に備えて政府全体として準備するよう指示。この後、首相は「しっかり情報を把握して、どういうことが起きても対応できるよう備える。国民に備えは万全と言える態勢をつくりたい」と記者団に語った。 日本政府は23日午後3時20分、官邸の危機管
「障害」の表記の見直しを検討していた政府の「障がい者制度改革推進会議」は22日、「障碍(しょうがい)」などへの変更は当面行わないことを決めた。 この結果、今月中にも内閣告示される改定常用漢字表には、「碍」が含まれないことが確実となった。 障害の表記を巡っては、「害」のイメージが悪いなどとして同会議が今年8月、専門の作業部会を設置して検討を開始。9月には内閣府が一般から意見募集を行ったが、「障害」と「障碍」がいずれも4割の支持を得るなど統一表記への一本化が難航。表記見直しは「今後の継続課題」とし、現行の「障害」のままとすることにした。 改定常用漢字表の見直しを所管する文化庁は、同会議の結論次第では常用漢字表に「碍」を組み込むとしていた。
政府は24日、社会で漢字を使う際の目安となる「常用漢字表」(1945字)に「俺(おれ)」など196字を追加し5字を削除した改定常用漢字表(2136字)を閣議決定した。告示日は30日で、漢字表の見直しは29年ぶりとなる。 今回の改定では、パソコンや携帯電話で「打つ」ことを前提に字数が大幅に増えた。「鬱(うつ)」や語彙(ごい)の「彙」のような画数が多い字も追加され、「すべてを手書きできる必要はない」との見解が初めて示された。 30日以降に作成される公文書は、改定表に基づいて記される。また法務省によると、新たに常用漢字となった「憬(けい)」「喩(ゆ)」などを子どもの名前に付けることができる。文部科学省も同日付で学習指導要領を一部改定。実際の指導が始まるのは2012年度からで、中学で読み、高校で主な字の書きを教えることになる。
生命保険を解約した人に返戻金を支払う際に、コンピューターシステムを不正操作して会社から約1900万円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課と本所署は24日、外資系生命保険大手「アリコジャパン」元社員、坂本直樹容疑者(32)=埼玉県新座市=を電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕した。容疑を認めているという。 逮捕容疑は06年6月下旬、顧客に支払うはずの解約返戻金を、自分名義の二つの銀行口座に振り込むよう電子データを書き換え、約1900万円をだまし取ったとしている。 捜査2課によると、坂本容疑者は、会社には手書きの出金伝票を提出し、契約者に別途同額を振り込ませて発覚を免れていた。振り込ませた金は約800万円の乗用車や婚約者へのアクセサリー代などに充てたという。