中国・広州で開催される第16回アジア競技大会で24年ぶりの金メダルを狙うサッカー韓国代表が、8日午後5時(韓国時間)から北朝鮮と1次リーグ初戦を戦う。大会に出場する韓国選手団のうち最初の試合ともなるだけに、勝敗が選手の士気にも影響しそうだ。 韓国は、所属するASモナコに大会出場を反対されていたFWの朴主永(パク・チュヨン)が紆余(うよ)曲折の末に参加できることになったが、8日午後に広州入りするため北朝鮮戦には出場できない。一方、北朝鮮は先のワールドカップ(W杯)に出場した選手が10人含まれており、事実上、今大会の最強チームと評価されている。 洪明甫(ホン・ミョンボ)監督は7日の練習後、「韓国チームはベスト11がない。スタメンで出場する選手がいるだけ」だと述べ、当日のコンディションや戦術などに合わせて先発を決めると説明した。 だが、4日に日本・沖縄で行った現地プロチームとの強化試合、7日の最後のトレーニングなどを考慮すると、初戦先発メンバーの輪郭が見えてくる。 4日のFC琉球との試合には、FWに池東ウォン(チ・ドンウォン、全南)と朴喜成(パク・ヒソン、高麗大)が出場し、金甫ギョン(キム・ボギョン、大分)、チョ永哲(チョ・ヨンチョル、新潟)、具滋哲(ク・ジャチョル、済州)、金正友(キム・ジョンウ、光州)がMFに置かれた。DFには尹錫栄(ユン・ソクウォン、全南)、金英権(キム
ソウルで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット、11~12日)開幕3日前の8日から、仁川、金浦、金海、清州、済州の5空港の航空保安等級が最高レベルの「深刻」に格上げされる。国土海洋部が7日に明らかにした。 主要空港の保安等級が「深刻」に格上げされるのは初めて。平時の保安等級は国家航空保安偶発計画に基づき、平時(Green)、関心(Blue)、注意(Yellow)、警戒(Orange)、深刻(Red)の5段階に分類される。 「深刻」の段階では、乗客のボディチェックと手荷物開封検査を全体の50%で実施し、委託手荷物も全体の30%を開封検査するなど、「警戒」よりも22の保安措置が追加される。 仁川空港公社は、保安等級の格上げに伴い、搭乗手続きに時間がかかるため、余裕を持って空港に到着するよう利用客に呼びかけている。
欧州連合(EU)欧州委員会のバローゾ委員長は先ごろ聯合ニュースとのインタビューに応じ、今週ソウルで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)では、持続的な経済回復に対する強固な実践計画(アクションプラン)の発展を最優先議題にすべきだと指摘した。同氏はファンロンパイEU大統領(首脳会議常任議長)とともに、27加盟国を代表しサミットに出席する。 バローン委員長は、G20の核心議題に関連し「持続的な経済回復に対するしっかりしたアクションプランを発展させることが最優先の議題になるべきだ。堅固で均衡の取れた持続的な成長のための枠組みを実行することが主要目標」だと強調した。 このほかにも▼国際金融機関の改革▼世界貿易機関(WTO)新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)の進展▼メキシコ・カンクンの気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)の成果保証▼開発途上国支援の具体的な成果導出――などをサミットの主要議題に挙げた。 G20については、国際的な経済協力を議論する最高の会議体に発展したとし、特に主要8カ国(G8)以外の国がG20サミットの議長を務めるのは韓国が初めてだと高く評価した。 G20の役割と関連しては、今や当面の危機対応から長期的な経済調整プロセスに焦点が移っていると規定し、国際経済をリードする国々が経済ガバナンスに協力し続けられることを保障することが課題だ
北朝鮮の趙明禄(チョ・ミョンロク)朝鮮労働党政治局常務委員(国防委員会第1副委員長)が6日に心臓病のため死去した。朝鮮中央通信が7日に報じた。 朝鮮労働党中央委員会、中央軍事委員会、国防委員会、最高人民会議常任委員会は、金正日(キム・ジョンイル)総書記を委員長とする大規模な葬儀委員会を構成した。 同氏は空軍司令官を経て、1995年に朝鮮人民軍の総政治局長に任命された。1998年に国防委員会第1副委員長に昇格、金総書記に次ぐ実質的な軍のナンバー2として活動した。2000年には金総書記の特使として訪米し、当時のクリントン大統領と会談。同年の南北首脳会談では宴会などにも姿を見せた。 しかし、2006年から健康が急速に悪化し、2007年からは事実上公開活動を中断した。
女性や子どもに対する暴力をなくそうと、夫や恋人から暴力を受けた経験がある女性や支援者たちが7日、東京都内をパレードし、「暴力のない社会をつくろう」と訴えた。 このパレードは、夫婦間などでの暴力「ドメスティックバイオレンス」や児童虐待の問題に取り組んでいる団体などが呼びかけて行われたもので、夫や恋人から暴力を受けた経験がある女性や支援者など200人余りが参加した。参加者は、運動のシンボルカラーの紫色の服を着て、東京・港区の表参道などおよそ2キロを30分余りかけてパレードし、「暴力は愛じゃない」、「暴力のない社会をつくろう」などと訴えた。去年、全国の警察に寄せられた夫婦間の暴力の届け出や相談は、あわせて2万8000件余りと、過去最多。 内閣府の調査によると、夫から暴力を受けた女性の半数以上が誰にも相談できずにいるということだ。パレードの実行委員長の松元千枝さんは「被害者は、独りで閉じこもってしまうが、独りじゃないということを知ってほしい。暴力の被害は身近に起きている問題なので、もっと社会全体で考えてほしい」と語った。
秋田県北秋田市の病院でインフルエンザの集団感染で6人が死亡したことをうけ、病院が7日、記者会見し、最初の死者が出たあと秋田県への報告が2日後の今月2日だったことについて「感染が急速に広がり、患者の対応を最優先させたため、報告の余裕がなかった」と釈明した。 北秋田市の鷹巣病院では、先月下旬から、患者や職員が発熱やせきなどのインフルエンザの症状を相次いで訴え、先月31日から今月5日までの6日間に6人の入院患者が死亡。病院は午後5時すぎから会見したが、テレビカメラでの撮影は認めなかった。会見で病院側は、先月31日に最初の死者が出たあと、秋田県への報告が2日後の今月2日だったことについて「はじめは軽症だったが、その後、感染者が急増し、患者の対応を最優先させたため、報告の余裕がなかった。今月2日の午前中に3人が亡くなり、驚いてすぐに報告した。できるかぎりのことはやった」と述べた。また、感染は病院内の4つの病棟のうち1つの病棟を中心に広がり、現在は症状の出ている患者を隔離しているほか、新たな入院患者を受け入れないなどの対策を取っているという。 一方、秋田県では、病院でインフルエンザの症状を訴えている患者は、7日の時点で24人で、重い症状の患者はいないという。秋田県は、院内で感染拡大を防ぐ措置が十分取られていたかなどを調べるため、近く病院の立ち入り検査を行う方針だ。
群馬県桐生市の小学6年生児童が先月23日に自殺し、家族がいじめが原因と訴えている問題で、学校がいじめがあったと認めることが7日、市教育委員会関係者らへの取材で分かった。 市教委は8日に臨時会を開き、学校から提出のあった報告内容を教育委員に説明する。自殺との因果関係については、遺書が見つかっておらず、踏み込まない見通し。 学校はこれまで、校長が記者会見や保護者会で、いじめについて「把握できていない」として認めていなかった。 学校から児童のアンケートや教諭、保護者らからの聞き取りに基づいた報告の提出が市教委にあった。 市教委関係者らによると、明子さんの学校生活を巡り、9~10月、給食の時間に同級生がグループで机を寄せ合っている中で、一人で食べるなど無視される状態が継続していたことや、「臭い」「近寄るな」などの言葉の暴力を受けていたことが確認できたとし、こうした点を踏まえ、学校は「いじめはあった」と認定したとみられる。 学校は8日午後、こうした内容や再発防止策などを両親に伝え、保護者会で説明する。 市教委関係者は、「いじめの実態があったことは、認めざるを得ない」「給食時に一人にさせていたことは異常。この事態をとらえて、いじめがなかったとは言えない」などと話した。また、別の関係者も「文部科学省のいじめの定義に照らせば、いじめだ」と述べた。
5~7日までに行われた全国世論調査(電話方式)で、菅内閣の支持率は35%となり、前回調査(10月1~3日実施)の53%から急落した。 参院選直後調査(7月12~13日実施)の38%をも下回り、発足以来最低となった。不支持率は55%(前回37%)で、支持率を逆転した。 尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件や円高・デフレの経済情勢、小沢一郎・民主党元代表の「政治とカネ」の問題への対応などで不満が高まり、内閣支持率を一気に引き下げた。菅首相は厳しい政権運営を強いられることになりそうだ。 政党支持率では民主は28%(前回36%)に落ち込み、自民は23%(同16%)に上がり、民主党政権の外交・安全保障政策については、不安を感じるという人が91%(同84%)に上昇した。 具体的に聞くと、中国漁船衝突事件を巡る菅内閣の一連の対応を「評価しない」との回答は82%だった。事件の模様を撮影したビデオ映像がインターネット上に流出したが、政府は事件のビデオを国民に公開すべきだと思う人は83%に上った。公開を避けてきたことへの強い不満が明らかとなった。 ロシアのメドベージェフ大統領が北方領土の国後島を訪問したことを「問題だ」と思う人は68%だった。政府は駐ロシア大使を一時帰国させたが、「さらに対抗措置をとるべきだ」と思う人は48%で、「この程度でよい」26%、「その必要はない」15%となった。
俳優のカン・ジファンが、主演映画「7級公務員」の日本公開(12月18日)を控え、PRに余念がない。 カン・ジファンは先月19日から今月5日まで東京グローブ座で行われた10回の試写会に出席。9~11日には、名古屋、大阪、福岡での試写会でも舞台あいさつを行う予定だ。 「7級公務員」は、互いに正体を知らない国家情報院特殊要員同士の愛をコミカルに描いた作品。昨年の韓国公開で400万人の観客を動員し、ことし3月に第2回沖縄国際映画祭で長編プログラムLaugh部門に招待された。 聯合ニュース
国際体操連盟は、北朝鮮の女子選手が年齢を偽って国際大会に出場したとして、この選手と北朝鮮体操連盟を2年間の資格停止処分にした。北朝鮮の体操選手は、今月12日に開幕する広州アジア大会には出場できない見通しだ。 国際体操連盟によると、年齢を偽って大会に出場していたのは、3年前の世界選手権、種目別の跳馬で銀メダルを獲得したホン・スジョン選手。調査の結果、2003年から今年までに、過去3回の国際大会で年齢を偽って出場していたことが明らかになった。 国際体操連盟は、ホン選手と北朝鮮体操連盟を再来年の10月5日まで2年間の資格停止処分とし、このため、北朝鮮の体操選手は、今月12日に開幕する広州アジア大会には出場はできない見通しだ。また、この処分に対して、北朝鮮は21日以内に不服を訴えることもできるが、処分が確定すれば2年後のロンドンオリンピックにも出場できなくなる。
NASA=アメリカ航空宇宙局の探査衛星が、尾をひいて輝くほうき星を近距離から撮影することに成功し、これまでで最も詳細にほうき星をとらえたものとして注目を集めてる。 NASAの探査衛星「ディープインパクト」は、地球から2000万キロ以上離れた太陽系を移動している「ハートレイ第2すい星」に700キロの近距離まで近づいて撮影に成功し、地球にその画像を配信した。ピーナツのような形をした「ハートレイ第2すい星」は、全長がおよそ2キロあり、太陽の周りを6年半かけて1周する。 探査衛星がとらえた映像からは、ほうき星のごつごつした表面がはっきりとわかり、氷やちりなどの物質が太陽の熱で蒸発して吹き出し光り輝いている様子が見事に撮影された。今回の撮影について、NASAは「ほうき星をこれほど詳細に観測できたのは、史上初めてのことだ」と述べ、専門家の間でも、ほうき星の成り立ちを解明するうえで貴重な資料になるものとして注目を集めている。
ことし1月の大地震で深刻な被害を受けたカリブ海の島国、ハイチでは、ハリケーンによる洪水などでこれまでに少なくとも3人が死亡し、国連は詳しい被害の状況について調査している。 アメリカの国立ハリケーンセンターによると、カリブ海で発生した熱帯低気圧「トーマス」は再び勢いを強めてハリケーンとなり、5日、ハイチとキューバの間の海域を通過した。 この影響で、ハイチでは沿岸部を中心に洪水などが起き、このうち1月の大地震で大きな被害を受けた町、レオガンでは、川が氾濫して仮設のテントなどが浸水し、現地の防災当局によると、これまでに3人が死亡したという。 国連は、ハリケーンの接近を前に、低い土地にある仮設テントで暮らす人々を教会などに避難させているが、各地に散らばる避難民キャンプなどでは、どのような被害が出ているのか、全体像はわかっておらず、国連が情報の収集に当たっている。また、首都ポルトープランスを拠点に国連のPKO=平和維持活動に参加する日本の自衛隊によると、宿営地の周辺は雨が降り続いているものの、施設には被害はなかったということで、今後、国連の要請があれば、ハリケーン被災地での復旧活動に参加するということだ。
韓国の5人組ガールズグループKARA(カラ)が、韓日で新譜「Jumping」をリリースする。所属事務所が5日に明らかにした。日本では10日にセカンドシングルとして、韓国では今月半ばに4枚目のミニアルバムとしてのリリースとなる。 KARAは8月に日本デビューシングル「ミスター」で、オリコンの週間ランキング5位を記録し、アジア女性グループで初めてトップ10入りを果たした。9月には「KARA BEST2007-2010」が、オリコンのアルバム部門で、デイリー、週間ランキングともに2位の成績を収めた。こうした日本での成功を受け、韓国歌謡界では今回の新譜が両国でどのような評価を得るか注目している。 ある歌謡界関係者は、これまでBoA、東方神起らは現地化戦略として日本の作曲家の曲で活動したが、KARAは韓国の作曲家の曲で日本市場で認められており、その記録には一層意味があると話した。 聯合ニュース
中国広東省広州市で12日に開幕する第16回アジア競技大会で24年ぶりのアジア大会金メダルを狙うサッカー韓国代表が5日、広州入りした。 洪明甫(ホン・ミョンボ)監督率いる韓国代表は日本・沖縄での合宿を終え、チーム合流が事実上不可能となった朴主永(パク・チュヨン、ASモナコ)を除く19人で広州に移動した。台湾を経由してのフライトにやや疲れを見せながらも、1986年のソウル大会以来、24年ぶりとなる金メダルの獲得に向けた強い意志をみせた。 洪監督は「沖縄での1週間は天候も良く、トレーニングに励んだ。広州に来て、本格的な始まりだと実感している」と語った。今大会、韓国選手団で真っ先に試合をすることになるだけに、良いスタートを切ることができるよう備えたいと闘志を燃やした。 主将の具滋哲(ク・ジャチョル、済州)は、「アジア大会金メダルが容易な目標ではないことはよく分かっている」と述べたうえで、今の選手たちの覇気と情熱ならば挑戦するだけの価値があると、自信感をのぞかせた。結果は神のみぞ知ると考え、すべての瞬間に最善を尽くすと誓った。 アジア大会サッカー代表は満23歳以下で構成、オーバーエイジ枠は3人となっている。韓国は朴主永(25)と金正友(キム・ジョンウ、28)の2人をオーバーエイジ起用したが、朴についてはこの日、所属チームが「送り出すことはできない」と通知してきた。このため急ぎ、代替選
日本人が海外で保有していた預金や不動産などの相続を巡り、27遺族が全国の国税局の税務調査を受け、2009年6月までの2年間に約74億円の遺産隠しを指摘されていたことが判明したと5日の読売新聞が報じた。 同期間の申告漏れ総額は約140億円(計165遺族)で、重加算税や過少申告加算税を含む相続税の追徴課税の対象となった。遺産は、米・ハワイやオーストラリアなど観光で人気の国・地域に集中していた。 読売新聞によれば、国税庁への情報公開請求で入手した文書で判明し、同庁は例年、海外遺産の申告漏れの概要を公表しているが、遺産隠しの総額など詳しい実態は明らかにしていなかった。 公開文書によると、海外遺産の相続を巡り、国税当局から仮装隠蔽行為があったと認定され、重加算税の対象となった課税価格(遺産隠し額)は、08年6月までの1年間で約17億円(14遺族)、09年6月までの1年間で約56億円(13遺族)とした。遺産の種類は預貯金、不動産、株式が中心で、車や金貨などもあった。